日本の社会は昔から家長制度があり、長男が家を継ぐのが当たり前だという考え方が根強いです。私たちは仲が良い3人兄弟でした。父が亡くなったときには、まだ母が健在で母からいきなり相続放棄の書類が送られてきて、ただ印鑑を押して送り返すように指示があり、まだ20歳になった私は相続に興味もなく、従いました。
すると、財産の半分が長男に渡り、いきなり車を2台購入して、頻繁に旅行に行くようになりました。それから20年、、母が亡くなりました。さすがに財産分与をして欲しいと、次男が長男に申し出ると、いきなり怒鳴りはじめ、話し合いどころではありません。
そこで、1番下の私が割って入り、弁護士を依頼しました。話しがこじれないうちに、資産の状況を把握しようと思いました。親の苦労は知っています。それがわずか20年のあいだに、長男にすっかり使い果たされていたのです。仲が良かった3兄弟は、すでに老境に差し掛かっています。長い裁判になりそうで、もっと早く話し合いをしておけば良かったと悔やまれます。