相続対策としての遺言作成と生前贈与

一般に相続対策というのは、亡くなった後にトラブルが起こることなくスムーズに相続が行われるように、生きているうちにしっかり準備しておくということと、少しでも相続税を抑えることができるように工夫するということの2点が主なものになります。

前者に対しては、遺言をきちんと残しておくということが有効な手段となります。遺言の有無によって、相続人同士による無用なトラブルを避けることができます。これは財産を残す者の責任であり、最後の務めともいえるでしょう。相続税対策については、いくつかの方法がありますが、最近注目されているのが生前贈与です。

年間110万円までであれば贈与税は発生しないので、たとえば子どもが3人いれば、毎年110万円ずつ10年間贈与すると3,300万円分を無税で贈与することができることになります。節税効果は相続財産の額や相続人の数によっても変わってくるので単純に計算はできませんが、かなりの節税効果を期待できるでしょう。

Filed under: 相続