生命保険に加入することが相続対策になるという話を聞いたことがあるかもしれません。
それは、節税になるというのもありますが最大のメリットは納税や葬儀の資金を用意できるという点です。
相続が発生すると、口座名義人の死亡が分かった時点で金融機関はお金の引き出しができないように口座の凍結手続きをします。
亡くなった人の口座のお金は遺産として相続税の課税対象となり、それを引き出せるようになるのは相続の手続きが終わった後なのです。
しかし相続が終わり口座から引き落としできるようになるまでには、結構大変です。
遺産分割協議書やら印鑑証明書やらの書類を用意して金融機関に提示する必要があります。
相続が揉め事なくスムーズに進むとしても手間と時間がかかるので、すぐ手元に用意できる葬儀の費用がなかったら大変です。
けれど生命保険ならば、被保険者の死亡連絡が入って一週間程度で受取人に保険金が入るようにしてくれます。
また、死亡保険金の非課税枠は500万円×法定相続人の数として計算します。
4人いれば2,000万円が非課税枠となるため、それを超えた保険金に課税対象となります。
現金のままよりも生命保険に加入した方が節税になるのです。