遺産相続でのトラブルと聞くと遺産が何億円もある資産家での話と思いますが、実は遺産相続でのトラブルは普通の家庭の方が多いのです。今回は遺産相続でトラブルとなる家庭の特徴を紹介します。
1・親と同居していた相続人がいる場合
親と同居している相続人は、親の事業を手伝っていたり親の介護をしているケースが多く、「親に貢献した分だけ遺産相続分を増やして欲しい」と主張することがあります。
しかし、同居していない相続人からしてみると「生活費を出してもらっているので、手伝ったり介護するのは当然のこと」と考え、相続分を増やすことに反対する可能性があります。
2・子供がいない夫婦の場合
子供がいない場合の法定相続人は配偶者と親となります。また、親が先に亡くなっている場合には配偶者と被相続人の兄弟姉妹が法定相続人となります。配偶者と親族同士が普段から仲が良ければ問題ありませんが、仲が悪かったり疎遠であったりすると、スムーズに遺産分割を進めるのが難しい場合があります。
3・兄弟間での遺産分割が偏っている場合
相続トラブルを回避するには遺言が有効ですが、遺言の内容に偏りがある場合には争いの原因となってしまいます。あまりにも不平等な内容の遺言の場合には、最低限貰える割合となる遺留分が設けられているため、それを取り戻すための遺留分減殺請求などが起きて、相続トラブルが悪化するケースがあります。